エアガン

2026/10/23

エアガンとモデルガンの違いとは?「モデルガンの基礎知識」

 

 

エアガンとモデルガンの違い

 

 まずはじめに、モデルガンとはどのようなものなのだろうか。トイガンは大まかに「エアガン」と「モデルガン」に分類できる。エアガンとモデルガンの違いはズバリ「弾が出るか出ない」かだ。つまりエアガンは弾(6mmBB弾)が発射できて、モデルガンは弾が発射できないものだ。かつてはエアガンはおもちゃっぽい(リアルではない)外観で、モデルガンはリアルな外観だったことから見分けがしやすかった。しかし今ではエアガンもリアル志向になったことで、ぱっと見ただけでは見分けがつきにくくなっている。そのため、機能上の違い(弾を発射する機能を有しているかどうか)がエアガンとモデルガンをわける最大のポイントと言っていい。

 

1980年代前半まではトイガンといえばモデルガンが主流だった。1980年代半ば以降はエアガンが人気を博すようになったが、近年モデルガンに再び脚光を浴びている

 

 

モデルガンの種類

 

 モデルガンには大きく分けて3種類ある。「ダミーカート式」「発火式」「組立キット」だ。ダミーカート式はその名のとおり実弾を模したダミーカートを使用するタイプのこと。パーツ形状や内部構造など、可能な限りリアルになっている。発火式は、実弾と同じように火薬を使用してリアルなマズルフラッシュと音が楽しめる。さらにブローバックモデルならブローバックとともにカートリッジを排莢するので、作動面でも楽しめる。組立キットはプラモデルのようにパーツを組んで完成させたり、自分で塗装したりブルーイングして仕上げる。弾が飛ばなくても十分楽しめる、それがモデルガンなのだ。

 

ダミーカート式

ハートフォードのモーゼルHScは内部構造に加えてダミーカートの装填・排莢することができ、実銃同様に最終弾を排莢後にスライドがホールドオープンする

 

 

発火式

ハートフォードのプロテクター・パームピストルは1800年代後半に開発された小型リボルバーを再現しており、実銃同様に握ってトリガーを押し込むと発火できる

 

モデルガンにはハンドガンだけではなく少数ながらライフルも発売されている。特にタナカのモデル1897トレンチガンヘビーウエイトVer.2は発火できる貴重なモデルだ

 

 

組立キット

組立キットモデルはかつて入門用として人気があり各社から発売されていたが、現在ではハートフォードとマルシンから発売されている

 

組立キットモデルは銃の構造を理解したり、自分好みに表面を仕上げたりするのに適している

 

 

トイガンの法律

 

 ここでエアガンとモデルガンに関する法律について軽く触れておこう。エアガン、モデルガンを含めた玩具銃は銃刀法によって規制されており、金属製スライドやフレームを装着したハンドガンは「模造けん銃」として所持が禁止されており、主要部品に使用される金属素材についても細かく規定されている。もちろんライフルにも規制はあるものの、ハンドガンのほうが厳格に規制されている。
 こうした規制に加えて、エアガンは威力の上限が設定されており(0.20gの6mmBB弾を使用した際、0.989J、弾速にして約99.4m/s)、この数値を超えたものは準空気銃扱いとなる。また、モデルガンは法律で定められた改造防止策(インサートなど)を施す必要があり、金属製の銃身分離式ハンドガンの製造は禁止されている。つまりオートマチックピストルの場合、ルガーP08や南部十四年式、モーゼルピストルなどバレルとレシーバーが一体となる(=バレルとレシーバーが分離・分解できない)モデルしか金属製では作れないのだ。さらに金属製ハンドガンの場合、グリップを除く銃全体を黄色(金色)または白色に着色し、銃身(銃腔)はすべて金属で閉塞しなければならない。要するにモデルガンとは弾を発射する機能を持たず、けん銃へ容易に改造できないような構造を有しており、所定の要件を満たした金属製の製品が存在するものである。

 

リボルバーの場合はバレルのほかにシリンダー前部内側にもインサートが鋳込まれている。これは実弾が装填・発射できないようにするためだ

 

オートマチックピストルのバレル内に鋳込まれたインサート。インサートは成型する段階で鋳込まれており容易には抜けない。素材や寸法まで法律で細かく規定されている

 

オートマチックピストルタイプの金属製モデルガン(タナカ南部十四年式後期型)の銃口は完全に閉塞されている。表面は金色に着色されている

 

 

TEXT:アームズマガジン編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2026年10月号に掲載されたものです。

 

※当サイトで掲示している情報、文章、及び画像等の著作権は、当社及び権利を持つ情報提供者に帰属します。無断転載・複製などは著作権法違反(複製権、公衆送信権の侵害)に当たり、法令により罰せられることがございますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

Twitter

RELATED NEWS 関連記事

×
×