2026/06/03
【実銃レポート】クラシカルテイストの380ACPコンパクトオート BERETTA 80 Series【Gun Pro A.T.】
BERETTA 80 Series
クラシカルテイストの380ACPコンパクトオート
Photo & Text by Yasunari Akita
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380ACPオート市場
コンシールドキャリー需要の拡大により、9×19mm弾を用いる薄型マイクロコンパクト市場が活気をみせているのと同時に、大きく底上げされているのが、それよりもさらなる小型化が可能な380ACP(9×17mm)のポケットオート市場だ。
設計技術の進化により蓄積されたノウハウを応用することで、従来はある程度のサイズを必要としていた9×19mmオートが、かつての380ACPオート並みに小型・スリム化され、同時に380ACPオートもワンランク下のサイズにまで小型化が進んでいる。加えて、ポリマーフレームの採用による軽量化とコストダウンも進み、文字通りポケットにそのまま入れて携行しても気にならないほどの快適性を実現しており、キャリーガンの選択肢として380ACPの人気も高まってきた。
現在もほぼ原形のまま生産が続けられているワルサーPPKに代表されるように、かつての380ACPオートは、ハンマー方式のDA/SAトリガーとオーソドックスなストレートブローバック方式を採用するデザインが主流であった。
380ACPの持つストッピングパワーは、法執行官のデューティガンとして扱うには不適格だ。しかし、一般市民のキャリーガンは防御が主体であり、380ACPでもじゅうぶんに機能する。
今年創設500周年を迎えたベレッタにとって、380ACPとの結びつきは強く、第二次大戦時前に開発されたイタリア軍用M1934以降、数多くの派生モデルを展開してきた。中でもDA/SAトリガーを備える80シリーズは同社を代表するアイコニックなコンパクトモデルとしてかなり人気があったといえる。しかし時代の流れとともにデザインの古さが目立ち始め、多様なバリエーションが存在したにもかかわらず、今世紀に入るとその存在感が徐々に薄れていき、2017年にはカタログ落ちした。
しかし、2023年にベレッタは突如として同社の人気モデルであったベレッタ84をモダナイズした80Xシリーズを発表し、市場を驚かせた。前時代的なオールドスクールキャリーガンの設計思想をそのままに、細部のアップデートにとどめた80Xには様々な意見が見られたが、往年のベレッタファンからの支持も厚く、一定の人気を得ている。
これにより、380ACPオートに求められる価値観は、必ずしも小型軽量化だけではない事がわかって来る。一定のサイズ感が操作性を高め、結果としてシュータビリティ(適合性)の向上につながるという考え方も存在するのだ。SIG P365がまさにそれで、9×19mmモデルだけでなく、そのサイズを維持したまま380ACPモデルも同時展開している。
そのような市場背景の中で登場した80Xは古くて新しい存在として興味深い。今月は80シリーズの原点ともいえる、初期のベレッタ84チーターをテストし、現在の視点から実用性を改めて再評価してみた。
80シリーズ
ベレッタのコンパクトオートとして、70シリーズが1960年に発表された。これはシングルアクション(SA)のブローバックモデルで、M1934の進化型だ。当初はクロスボルトタイプのマニュアルセーフティを装備していたが、のちにレバー型になっている。口径は32ACPだけでなく22LRもあり、ターゲットモデルなどのバリエーションも送り出した。
アメリカ輸出型の32ACPモデル70はPuma(ピューマ)、22LRモデル71がJaguar(ジャガー)の名称を与えられたが、この他にもモデル100、101、102として販売されたバリエーションもあったらしい。
70シリーズは成功したコンパクトモデルだったが、このカテゴリーではワルサーPPKが圧倒的に人気を集めていた。
■口径:380ACP
■全長:172mm
■銃身長:97mm
■全高:124mm
■全幅:35mm
■重量:660g
■マガジン装弾数:13発
■作動方式:シンプルブローバック
■撃発方式:トラディショナルダブルアクション DA/SA
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続きは「月刊アームズマガジン2026年7月号」でどうぞ。
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Photo & Text by Yasunari Akita
この記事は月刊アームズマガジン2026年7月号に掲載されたものです。
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