エアガン

2026/09/06

エアガンで比較する「20式5.56mm小銃 vs 89式5.56mm小銃」

 

日本の制式小銃の世代交代をエアガンで比較

 

 64式7.62mm小銃に代わり1989年に制式採用されたのが89式5.56mm小銃である。口径はNATO標準弾である5.56mm×45、開発にあたってはAR18やFN FNCが参考にされ、発射方式はロータリーボルトのロングストロークガスピストン方式を採用。3発制限点射(3バースト機構)を搭載し、プレス製レシーバーに樹脂製グリップやストックを採用していた。
 一方、2019年に採用された20式5.56mm小銃はAR系ではなくSCARやMASADA(ACR)、CZ 805ブレンなどの次世代アサルトライフルの要素を取り入れ、発射方式はロータリーボルトのシュートストロークガスピストン方式で同じだが、アルミ製アッパーレシーバーにポリマー樹脂製のロアレシーバーやストック、グリップが組み合わされている。アンビコントロールレバー、M-LOKハンドガードなど最先端の要素が取り入れられた、世界で最も新しいアサルトライフルである。

 

■実銃DATA

 

20式5.56mm小銃(東京マルイ20式5.56mm小銃)

 

エアガンで比較する「20式5.56mm小銃 vs 89式5.56mm小銃」

 

  • 口径:5.56mm×45
  • 全長:779mm/851mm(ストック伸長時)
  • バレル長:330mm
  • 重量:3,500g
  • 装弾数:30発

 

89式5.56mm小銃(東京マルイ89式5.56mm小銃)

 

エアガンで比較する「20式5.56mm小銃 vs 89式5.56mm小銃」

 

  • 口径:5.56mm×45
  • 全長:916mm
  • バレル長:420mm
  • 重量:3,500g
  • 装弾数:30発

 

 

■フラッシュハイダー

 

エアガンで比較する「20式5.56mm小銃 vs 89式5.56mm小銃」
89式(写真右、以下同)は消炎に加えて制退(マズルコントロール)機能も備わっていたが、20式(写真左、以下同)は消炎機能のみとなっている。どちらもダブルナット式の固定方法を採用している

 

■ガスレギュレーター/バヨネットラグ

 

エアガンで比較する「20式5.56mm小銃 vs 89式5.56mm小銃」
89式、20式ともにバヨネットラグは別パーツで装着されている。ガスブロックに備わるガスレギュレーターはどちらも調整可能。89式はバイポッドが付属している

 

■フロントサイト

 

エアガンで比較する「20式5.56mm小銃 vs 89式5.56mm小銃」
ハンドガード上部に備わる20式は着脱可能なフリップアップ式。89式はガスブロックと一体型。どちらもガード付きだが、20式のほうがガッシリしている印象を受ける

 

■ハンドガード

 

エアガンで比較する「20式5.56mm小銃 vs 89式5.56mm小銃」
ハンドガードは時代の違いを如実に感じる。20式はM-LOKスロットが設けられた一体型。89式はアクセサリーマウンティングシステムが備わっておらず、ヒートシンク部分が金属製の二重構造の左右分割式

 

■コッキングハンドル

 

エアガンで比較する「20式5.56mm小銃 vs 89式5.56mm小銃」
両銃ともコッキングハンドルはボディ中央付近に備わっている。20式は左右に入れ替え可能。89式は右側に設けられており入れ替えはできない。形状も20式は棒型、89式は丸型となっている

 

■レシーバー/コントロールレバー

 

エアガンで比較する「20式5.56mm小銃 vs 89式5.56mm小銃」
20式はアルミ製アッパーレシーバーとポリマー樹脂製ロアレシーバーのコンビネーション。89式はアッパー、ロアともにスチールプレス製。20式のコントロールレバー類はアンビタイプ

 

■エジェクションポート

 

エアガンで比較する「20式5.56mm小銃 vs 89式5.56mm小銃」
20式はSCARによく似たダストカバーがない横長のエジェクションポートとケースディフレクターの組み合わせ。89式はエジェクションポート後部にスライド式のダストカバーが備わる(写真はダストカバーを開けた状態)

 

■レシーバートップ

 

エアガンで比較する「20式5.56mm小銃 vs 89式5.56mm小銃」
フラットトップの20式はピカティニースペックのレールがハンドガード先端まで設けられている。89式は薬莢受けや専用スコープマウントベースを固定するためマウントベースが設けられている

 

■セレクターレバー

 

エアガンで比較する「20式5.56mm小銃 vs 89式5.56mm小銃」
セレクターポジションと操作角度が大幅に異なる。20式はセレクターレバーがアンビタイプで「ア」から「タ」へ素早く切り替えられるようになっている。89式は「ア」から「タ」へは大きく回転させなくてはならない

 

■リアサイト

 

エアガンで比較する「20式5.56mm小銃 vs 89式5.56mm小銃」
20式はフロントサイトと同様着脱可能なフリップアップ式ながら上下左右に微調整可能。89式は上下左右に微調整可能だが固定式で、エレベーションダイヤルを回すとピープ部分が収納される

 

■グリップ

 

エアガンで比較する「20式5.56mm小銃 vs 89式5.56mm小銃」
どちらも樹脂製だが、20式はAR系のディメンションを採用した滑り止め付きの左右対称のバーチカルアングルタイプ。89式はトリガーガード一体型の右利きを前提にデザインされた左右非対称タイプ

 

■ストック

 

エアガンで比較する「20式5.56mm小銃 vs 89式5.56mm小銃」
20式は伸縮とチークピースの高さが調整でき、89式はグリップと同様左右非対称の固定型(折曲銃床型もある)。バットプレートの形状は20式は凸型に対して89式は凹型。スリングスイベルの個数も異なる

 


 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2026年9月号に掲載されたものです。

 

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