2026/07/01
進化を続けるタクティカルグローブの傑作「Mechanix Wear」
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Mechanix Wear
進化を続けるタクティカルグローブの傑作
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Mechanix Wear Tactical Gloves
1秒を競う競技から1秒が成否を分ける現場へ
グローブメーカーのMechanix Wearの歴史は、1951年からアメリカで開催されているストックカーレース「NASCARカップシリーズ」の伝統の開幕戦「DAYTONA 500」において、1991年大会からメカニック(車両整備士)専用のグローブとして提供したことから始まった。多くのメカニックから高評価を得たことで、軍・法執行機関員にも使用されていった。目立つロゴを低視認(ロービジ)化したものや、銃の操作に支障が起きないように仕様変更するなど、彼らの要望に沿ったタクティカルシリーズが製品化された。現在、米軍内で広く使用され、自衛隊を含む世界のプロフェッショナルにも愛用されている。
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最高を目指して進化するグローブ
Mechanix Wearの歴史は、1991年に誕生した「The Original」グローブからスタートしたが、それは同時に最高グレードのグローブを目指す挑戦の始まりでもあった。ジャンルをモータースポーツからミリタリー&ローエンフォースメントに拡大したことで、それはさらなる高みへの挑戦となった。各ジャンルから求められる要望に違いはあるものの、過酷な環境下で正確な動作を補助するというグローブの使命は共通している。成功を掴むグローブは、それぞれの環境でプロフェッショナルたちに愛用されている
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現場の意見を取り入れてアップデート
この写真は韓国で射撃訓練を行っているアメリカ陸軍1st Special Forces Group所属のグリーンベレー隊員を写した公式写真である。着用しているグローブは、射撃をスムーズに行うために隊員自らが右手の人差し指と左手の親指部分をカットしたマルチカムカラーの「タクティカル オリジナル」だ。このように現場でグローブを使うプロフェッショナルからのリアルな要望を聞き入れ、メカニックスウェアはタクティカルシリーズのコアモデルである「タクティカル オリジナル」「タクティカル エムパクト」「タクティカル ファストフィット」の耐久性、操作性、保護性能をアップデートした。
ロービジ仕様
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タクティカルシリーズの特徴のひとつであるLow Vis(ロービジ)はLow Visibility(低視認性)の略で、周囲に溶け込んで見えにくく(発見されにくく)するために、周囲の色と同じ系統の色を用いることで、視認性を低めたもののこと。タクティカルグローブシリーズは、ロゴマークを本体と近い色にすることで被視認性を低めたもので、戦場におけるカモフラージュ効果を高め、戦場で活動する際に目立ちにくくする効果がある。
地域に適したカモフラージュパターン
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Mechanix Wearのカモフラージュパターンには、マルチカム以外にも写真のウッドランドや限定のカモフラージュパターンのモデルがある。その中には、いくつかの国の軍が採用するカモフラージュパターンのモデルもあり、実際にその軍に所属する隊員が使用しているそうだ。自衛隊員にもMechanix Wearのユーザーが増えてきているが、いつか自衛隊迷彩のMechanix Wearも出てくるのだろうかと思った次第である。
タクティカル オリジナル
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「オリジナル」はMechanix Wearのフラッグシップモデルともいうべきスタンダードモデルだ。汎用性に優れたデザインなので、幅広いニーズに合う。オリジナルをミリタリー&ローエンフォースメント向けにしたのが「タクティカル オリジナル」である。著者は、グローブは指や手に隙間なくジャストフィットしたものを好むが、実際にMechanix Wearを着用してみると、グリップを握ったり、エアガンを含めた銃器の操作を行う際の指先のフィット感は高いと実感した。
アップデートされたタクティカルグローブシリーズの改良点のひとつである指先と親指、人差し指の間の補強があるのは嬉しい、ここがほつれてきてグローブを修繕した経験があるからだ。摩耗が集中するエリアには新たな補強設計を採用して、長期間の使用や高頻度の摩擦にも耐える構造へとアップデートしているのだ。Mechanix Wearのグローブは、洗濯機で洗えるのも特徴だ。屋内外で演習やサバイバルゲームなどで汚れた衣類と一緒に洗濯できる手軽さは、道具としても素晴らしい性能だ。
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CHECK POINT 手のひらの部分は、0.8mmのタッチスクリーン対応の合成レザーで、指先は合成皮革製の指カバーがあり、耐摩耗性に優れ、着け心地も向上している。射撃時の衝撃や外部に接する機会が多い親指には追加されたパネルがあり、摩耗の激しい親指が当たる部分を覆う設計で、破損しやすい縫い目を減らしたことで耐久性を高めている。通気孔のある手のひらと手首のパッドは、軽い衝撃や振動から手を守りつつ、通気性を高めている。 |
タクティカル エムパクト
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「タクティカル エムパクト」は、衝撃から手を守り作業性も考慮したタクティカルシリーズの中で最も過酷な環境下で性能を発揮するEN 388 耐衝撃基準を満たした次世代ワークグローブである。EN 388規格 耐衝撃基準は、手の甲(特に指関節)への衝撃緩和性能を評価する耐衝撃基準であり、物流、建設、採鉱などの手が衝撃にさらされる作業環境におけるグローブ選定基準として用いられている。エムパクトは着用するとわかるが、見た目のハードさからは想像できないフィット感がある。指先から手の甲までを覆うTPRには切れ目が入っており、指を曲げ伸ばししてもストレスなくスムーズに指の曲げ伸ばしができる。また、タッチスクリーン対応なので、着用した状態でもタッチパネルを操作できる柔軟性を併せ持っている。
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CHECK POINT 指先から手の甲までを覆うTPRと新しいデザインによってEN 388耐衝撃基準(衝撃から手の甲を守る性能を評価する保護グローブの基準)を満たす保護性能を維持しつつ、より操作性と柔軟性を向上している。 |
タクティカル ファストフィット
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ストラップがないスッキリしたデザインの「タクティカル ファストフィット」は、その名が示すように素早く着脱できるフルラップカフが確実なフィット感を保証するグローブである。他のタクティカルモデルとは異なり、フルタッチスクリーン対応0.6mm厚の合成皮革を採用したことで、操作性に優れ、スマートフォンやタブレットが使いやすくなっている。携帯に便利なキャリーループも備えているので、使用時以外はカラビナなどに引っ掛けて携帯できる。著者は、タクティカル ファストフィットを装着する時は、キャリアループを装着した手の反対側の指で引っ張って指がしっかり奥まで届くようにしている。素手からすぐにグローブの着装が必要な時に手を入れるだけで自然に装着でき、しっかり保持される。頻繁に着脱を必要とするユーザーにお薦めのモデルだ。
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CHECK POINT 手首を完全に覆うカフデザインを採用したことで、着脱が容易に行えるタクティカル ファストフィット。手のひらには、全面タッチスクリーン対応の0.6mm厚合成皮革、手の甲部分に優れた吸汗速乾性と涼感機能を持つ特殊なクールプラス繊維メッシュを採用しており、作業中の熱がこもるのを軽減する。2ピース構造にしたことで、手のひらの生地のヨレを軽減、手のひら下部は、通気性があり軽い衝撃や振動から手を保護する。 |
Mechanix Wearのグローブは、日本で最も入手がしやすいワーク&タクティカルグローブである。メーカー公式販売サイトや正規取扱店で購入可能となっているので、店頭で見かけたら是非試着してフィット感を確かめてほしい。自衛官からサバイバルゲーマーまで幅広いユーザーがタクティカルシリーズを使っているので、興味が出た読者は公式サイトをチェックしてほしい。自分に合うグローブを見つけることができるだろう。
メカニクスウェア
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TEXT:Ghost(Ghost in the Dark)
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この記事は月刊アームズマガジン2026年7月号に掲載されたものです。
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