エアガン

2026/02/05

【中編】“究極”の言葉がふさわしい電動ガンEVOLTシリーズ登場!「東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4」

 

飽くなきリアルさへのこだわりと実射性能の追求

 

 2025年11月8日、9日に開催された「東京マルイフェスティバル2025」で電撃発表された新シリーズ「電動ガンEVOLT」(以下エボルト)。シリーズ第1弾のショックレスモデルのM4A1カービンはすでに手にしていらっしゃる方もいると思う。今回発売されたエボルトは、結論から言えば東京マルイの電動ガン史上、最大のブレイクスルーであり、同社のテクノロジーの集大成といっても過言ではない。

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
電動ガンエボルトM4A1カービン

 

 

■リアルサイズを実現したメカニズム

 

 ギアボックス側を見ていくと、セクターギア、スパーギア、ベベルギアを用いた駆動方式は踏襲。モーターはグリップ内に内蔵されるものの、リアルサイズのグリップにあわせてベアリング付き・リバースタイプの新開発の「EG1000BRモーター」を採用。モーターマウントはセパレートタイプで、設計上でグリップの角度が変更可能だ。右側には次世代電動ガンMP5シリーズで採用された「M-SYSTEM」をエボルト用に最適化した「M-SYSTEMタイプⅡ」を搭載。マグネットセンサー6か所、薄型基板を導入し、MCU(マイクロ・コントローラー・ユニット)がFETやバッテリー、モーターを総合的に監視し、作動の制御や異常検知を行なっている。これにあわせてバッテリーは専用設計のMS・LI-Poバッテリースティックタイプを開発。従来のニッケル水素バッテリーや他社のバッテリーは使用できない。

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
エボルトは新規開発のセパレートタイプのメカボックスを採用したことにより実銃同様にテイクダウンできる。テイクダウンした際の見た目もこだわった設計になっている

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
ギアボックス前側にはマガジン側のフォロワーリンクパーツと連動してオートストップ機能とボルトキャッチを作動させるパーツが組み込まれている。さらにセクターギア前方にある突起状の小さなパーツは初弾装填時にチャージングハンドルと連動して作動をオンにするためのもの

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
外寸だけではなく内部の幅もリアルサイズのロアレシーバーにあわせて設計されたギアボックス。従来の電動ガンとはまったく異なる形状をしている

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
ギアボックス右側を見たところ。無駄がなく非常にコンパクトなのがわかる。ギアボックス側のグリップマウントはグリップの角度が変えられるセパレートタイプとなっている。RSの軸受はベアリング付き

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
エボルト用に専用設計された「M-SYSTEMタイプⅡ」を搭載。作動の安定化とともにトラブル時の安全性が高められている

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
各ギアは従来の焼結金属製からMIM(メタル・インジェクション・モールド=金属射出成型)を採用。スパーギアとセクターギアの軸径は4mmとなった

 

 アッパーレシーバー側に目を移すと、シリンダーアッシーのサイズは実銃のボルトキャリアとほぼ同じで、従来のメカボックスでは不可能なダウンサイジング化が実施されている。それを実現できたのがスモールボアシリンダーだ。従来のメカボックスは30年近く前に設計されたものであり無駄が多かったのも事実。さらに銃刀法により、パワーの上限が定められたため、オーバースペックを気にする必要がなくなった。スモールボア化されたことで初速の低下が気になる方がいるかと思うが、インナーバレル長229mmで0.20g弾を用いた初速は90m/s前後と必要にして充分な数値を発揮している。

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
シリンダーアッシーはスモールボアシリンダーを採用することで狭いアッパーレシーバー内への搭載が可能になった

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
従来の電動ガンとはまったく構造が異なるチャンバーとノズル部分。従来は円筒形のパーツがマガジン側に突き出していたが、エボルトではフラットになった。また「スタビライザーノズル」を採用することで命中精度を向上させている

 

 従来は一体型だったタペットプレートは分割式となり、ノズルは位置を安定させて命中精度を向上させる新開発「スタビライザーノズル」を採用。ホップアップ調整ダイヤルは無段階式となり、より細かな調整が可能になったエボルト専用チャンバーが搭載されている。さらに、マガジンからチャンバーにBB弾を1発送り込むごとにマガジン内のシャッターが閉まる「ワンバイワンローディングシステム」を採用。トリガーを引いて作動したところでBB弾がチャンバーに送り込まれ、さらにマガジンを抜けば作動停止するので、チャンバー内にあるBB弾を抜く、いわゆる「弾抜き作業」が不要。マガジンを抜いたときに弾がポロっと落ちることがない。

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
赤い棒で示したパーツがギアボックス側のタペットプレート。セクターギアの回転にあわせて後退してシリンダーアッシー側のタペットプレートと連動してBB弾をチャンバーに給弾する

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
赤い棒で示したパーツがシリンダーアッシー側のタペットプレートだ。ギアボックス側のタペットプレートの前後動にあわせて可動する

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
タペットプレートを指で後退してノズルを下げたところ。ノズルの先端が短いことからチャンバーは給弾口の近くにあるのがわかる

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
ホップアップ調整ダイヤルはストロークが短くなり無段階式ながらBB弾や射手の好みにあわせた細かな弾道設定が可能

 

■リアルなアクションの再現

 

 リアルなのはボディサイズだけではない。チャージングハンドルを引いての初弾装填や、マガジン内の弾を撃ち切った際のボルトオープン、マガジンチェンジ後のボルトキャッチ操作など、ローディングアクションもリアルだ。
 エボルトシリーズ用に開発されたスチールプレス製アウターを採用したマガジンの装弾数は81発。マガジンのインナー部分に上方向のテンションをかける「インナーエレベーションシステム」が備わっており、給弾不良の防止だけではなく実銃にマガジンを装填した時にマガジンフォロワースプリングによって押し下げられる抵抗感を体験できる。メーカーからの公式発売はないが、装弾数を30発に制限できる。

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
マガジン内の弾を撃ち尽くすとボルトキャッチが作動する。再び撃つためには新しいマガジンを装填してボルトキャッチを押さなくてはならない

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
ダミーボルトをボルトキャッチに掛かるまで後退させたところ。マガジン内の弾を撃ち尽くすとこの位置でホールドオープンする

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
チャージングハンドルはフルレングス。初弾装填時やホップアップ調整時のチャージングストロークは実銃の約半分くらいで設定されている

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
スチールプレス製のマガジンアウターを採用したエボルト専用マガジン。装弾数は81発(30発)

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
エボルトのマガジンは310gで20発装填した実物マガジンの重量に近く、手にした時の重量感にもこだわっているようだ

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
リップ部分にはノズル側と連動してマガジンからチャンバーにBB弾を1発装填するたびにシャッターが閉じる「ワンバイワンローディングシステム」が内蔵されている

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
マガジン内のBB弾を撃ち尽くすと作動がストップするオートストップ機能のオンオフが選択できるマガジンファンクションスイッチが設けられている。写真はオートストップ・オン状態

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4
オートストップ機能をキャンセル(オフ)状態にするとマガジン側のフォロワーリンクパーツが下がってギアボックス側のレバーと連動しなくなり、オートストップは作動せず空撃ちできるようになる(マガジンを装填しない状態では空撃ちする場合、本体を動作確認モードにする)

 

 【中編】はここまで。次回【後編】では発売予定のエボルトRSの詳細に加え、いよいよ屋外フィールドでの実射インプレッションをお送りする。

 


 

東京マルイ
電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4

 

DATA

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4

 

電動ガンエボルトM4A1カービン

  • 全長:776mm/858mm(ストック伸長時、14.5インチ時) 700mm/782mm(ストック伸長時、11.5インチ時)
  • 全高:257mm
  • 全幅:68mm
  • 重量:2,700g
  • 装弾数:81発(30発)
  • 価格:¥99,000

 

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン&RS FPR MK4

 

電動ガンエボルトRS FPR MK4

  • 全長:724mm/806mm(ストック伸長時)
  • 全高:257mm
  • 全幅:68mm
  • 重量:3,100g
  • 装弾数:81発(30発)
  • 価格・発売日:未定

 

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2026年2月号に掲載されたものです。

 

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