トイガンメーカーが一同に会するMOAショー開催

11月28日~30日にかけて台湾・台北市の世界貿易センターでトイガン&ミリタリーイベント「2025 MOA EXHIBITION(通称:MOAショー)」が今年も開催された。VFCやLCTエアソフト、GHKなど日本でお馴染みの台湾のトイガンメーカーが新製品を展示することから、日本だけではなく世界各国の関係者から注目を集めている。そんなMOAショーで展示されていた各社の新製品をピックアップしてみた。
VFC
AVS74Uガスブローバックガン

フルサイズのAV74Mに続いて「クリンコフ」の愛称で知られるマイクロカービンタイプのAVS74Uがガスブローバックガンで登場。プレス製レシーバーの形状はもちろん合板製のハンドガードやトライアングルフォールディングストック、内部メカも可能な限り忠実に再現されている。
AK74Mとは異なり指をかける窪みが左右に設けられている合板製のハンドガード
ハンドガードやレシーバー左側にはリアルな刻印やシリアルナンバーが施されている
複雑な色合いのプラム/マルーンカラーが再現されたリアルサイズのグリップ
ボルトキャリアのガスピストン部分は実銃同様バレルにあわせて短くされている。ボルト内のシリンダー径は22mmと大口径
空挺降下時の布製ガンケースが付属した限定モデルとロングマガジンの販売が予定されている
BCM MK2 MCMR 11.5インチガスブローバックガン

BCMとの正式契約により同社のM4カービン「MCMR」をガスブローバックガンで再現したシリーズに最新のMK2タイプが登場。MK2の特徴であるアッパーレシーバーの形状がリアルに再現されている。
写真のモデルはバレル長11.5インチに長さ10インチのMCMRハンドガードが組み合わされている
フォワードアシストノブがエジェクションポート寄りになり、ケースディフレクターと一体になっているのがMK2の特徴
ACTION Airsoft/MARKSMAN
SPR MOD0ガスブローバックガン

エアガンのオンラインショップ「ACTION Airsoft」のオリジナルブランド「MARKSMAN」からネイビーシールズが採用したM16A1のロアレシーバーにA1タイプのストック、PRIのハンドガード、A.R.M.S.のマウントレールを装着したSPR MOD0をガスブローバックガンで再現。今までSPRは数多くトイガン化されてきたが、ここまでリアルに再現されたものはない。
SPRを象徴するパーツのひとつである専用のサイレンサーに対応したOPSフラッシュハイダーとPRIのフリップアップフロントサイト
PRIの円筒形ハンドガードとレシーバーのトップレールまで延長されたA.R.M.S.のマウントレールが装着されている
LCTエアソフト
PKM電動ガン
M60 GPMGに引き続きロシアのLMG「PKM」を電動ガン化。特徴的なレシーバーやリアサイト、ストック、ボックスマガジンがリアルに再現されている。バレルの長さと相まってLMGらしく威風堂々としている
LCK-S74Mガスブローバックガン
今年は各社からガスブローバックガンが展示され、LCTエアソフトもAK74をモチーフにしたガスブローバックガンとHPA(外部ソース式)モデルを展示していた。外観は同社の電動ガンがベースとなっており非常にリアルだ
TP5A2電動ガン
G3やHK33続いてMP5をモチーフにした電動ガンが登場する。LC-3/LKシリーズ同様、トリガーグループはアーリータイプがチョイスされ、スチールプレス製のレシーバーが採用されている。ホップアップ調整レバーはエジェクションポート内に設けられている
PTK-1ハイキャパ ガスブローバックピストル
LCTエアソフト初のガスブローバックハンドガン「PTK-1」。バレルアッセンブリー(スライド前方部分)をシャーシに固定し、ブローバックエンジンが内蔵されているスライド後方部分だけをブローバックさせることで命中精度と作動性を向上させている
ICSエアソフト
TTI TR-9 PCC電動ガン&ガスブローバックガン
ICSエアソフトはTTI(タラン・タクティカル・イノベーションズ)とのコラボによりPCCを電動ガンとガスブローバックガンでリリースする。電動ガンは同社のセパレートギアボックスに加えて電子トリガーシステムが内蔵される
BOLTエアソフト
DDM4 V7 MFR XLシリーズガスブローバックガン
BOLTエアソフトはダニエルディフェンスとの正式契約により同社のMFR XLハンドガードを装着したDDM4V7をガスブローバックガンで再現。BOLTエアソフト独自のブローバックエンジンにより迫力あるブローバックが体感できる
GHK
GCX SPEAR LT ガスブローバックガン
GHKはSIG MCXをモチーフにした「GCX SPEAR LT」ガスブローバックガンを展示していた。ハンドガード一体型のモノリシックレシーバーにアンビコントロールレバー、ロアレシーバー後部ストック基部はピカティニーレールとなっており、ピカティニーレールに対応したストックに換装できる
AK74M ガスブローバックガン
GHKのAKガスブローバックガンシリーズにAK74Mが加わる。マガジン内部に多数気化スペースを設けることでガス効率を高めたMCGS(マルチ・コンパートメント・ガス・システム)を採用している。外観だけではなくボルトキャリアの形状もリアルさにこだわったものとなっている
S&T
SKS-45 G3電動ガン リアルウッド
知名度は高いけどトイガン化されたことがない銃のひとつであるSKSカービンをS&Tは電動ガンでリリースする。スリムなレシーバー内にメカボックスやモーターをどのように組み込んでいるのかが気になる
FG42
ブース内にFG42のモックアップが宙吊り状態で展示されていた。FG42はショウエイからモデルガンでリリースされているが、エアガンではどのメーカーからもリリースされていない。今後の情報に期待したい
AGM
STEN Mk2(S)ループストック/コマンドグリップ電動ガン
MP40やMP44といった第二次世界大戦時の銃器を電動ガンで再現しているAGMからステンMk2のバリエーションモデルが2機種登場する。ループストック仕様とコマンドグリップ仕様があり、それぞれサイレンサーの形状が異なっている
ARES
OTs-14 Groza ガスブローバックガン
ARESからはロシア内務省の要請によりAKS-74Uをベースにブルパップ化したOTs-14 Grozaがガスブローバックガンで登場する。さらにそれにあわせたグレネードランチャーも発売されるとのこと
Archwick
コルトカナダL119A2
2010年代半ばにイギリス軍特殊部隊に採用したコルトカナダのL119A2をArchwickはガスブローバックガンで再現。実銃の特徴であるワンピースインテグレーテッドアッパーレシーバー(IUR)や各部の刻印を忠実に再現している
HWASAN
RUGER PC CHARGER ガスブローバックガン
HWASANのブースではルガーの9mm×19弾仕様のセミオートライフル「PCカービン」を再現したガスブローバックガンが展示されていた。今まで同社の10/22はトイガン化されたがPCカービンは初となる。モダナイズされた外観がカッコいい
ストライクインダストリーズ EVO PCCガスブローバックガン
こちらはハンドガードやストック、マガジンウェルなどストライクインダストリーズのカスタムパーツが多数装着されたサブマシンガンスタイルのPCCガスブローバックガンだ。見た目だけではなく使い勝手もよさそうだ
ANGRY GUN
ナイツアーマメント SR-15/SR-16 MO 2.1 MWSコンパ―ジョンキット
各種カスタムパーツをリリースしているANGRY GUNからUSシークレットサービスが採用しているナイツアーマメントのSR-15/SR-16 MO 2.1をM4 MWSをベースに再現できるコンバージョンキットがリリースされる。ナイツアーマメントとの正式契約により実銃同様の形状や刻印が再現されている
AG2000 レッドドットリフレックスサイトレトロ
今から約40年前に発売されたエイムポイント2000をモチーフにしたドットサイト。1980年代後半のアメリカ陸軍特殊部隊デルタフォースの隊員が使用していたM16A2カービンを再現したい方にお薦めだ
VIVA ARMS
MAXIM M1910 HMG
オールドスクールな銃を得意とするVIVA ARMSのブースにはマキシムM1910重機関銃の電動ガンが展示されていた。本体はアルミ削り出しで、マガジンの装弾数は6,000発。銃本体と台車をあわせると30㎏近くになる
RAVEN EVOLUTION
RAVEN EVO REBEL
カナダに本拠地を置くRAVEN EVOLUTIONのオリジナル電動ガン「RAVEN EVO REBEL」シリーズはポリマー製のボディにハンドガードと一体感を持たせたストライクヘッド、オフセットタイプのストックアダプターが装着されている
ACE TECH
Alignmentor
トレーサーユニットで知られるACE TECHからは電子ターゲットシステム「Alignmentor」がリリースされた。専用のアプリをダウンロードしたターゲットをスマホやタブレットをWi-Fiで連動させることで最大50mまで計測可能。着弾が即座に判定できる。サイズはフルサイズとコンパクトがある
Quadra
コンペンセイタースタイルのコンパクトなトレーサーユニット。11mm&14mm逆ネジ仕様のアダプターが付属しており、アタッチメント付きのアウターバレルに装着可能。小さいながらも機能が充実している
TTI AIRSOFT
TDC HOP UP UNIT
各種ガスブローバックガン用のアルミワンピースのホップチャンバーでコアなユーザーから支持されているTTI AIRSOFTのTDC HOP UPユニット。ホップアームを両持ち式にすることで命中精度と飛距離を向上させている
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2026年2月号に掲載されたものです。
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