2025/11/20

2025年 12月の出荷案内 と 雑談 と

 

 こんにちは。タナカワークス中の人です。

 気づけば今年も残りわずかとなり、いよいよ本格的な冬の寒さがやってきました。「寒い寒い」と言いながら過ごす日々が始まりましたね。

 ほんの少し前まで「暑い暑い」と言っていたのに、気がつけばもう完全に冬の装いです。

 

 そして、もう今回は12月の商品紹介です。
 やはり年末は毎年のように「一年早すぎない?」と感じてしまいます。

 そんな中でもタナカワークスは最後まで走り切ります!(できれば休みたい)

 

 それでは早速、今月の新製品の案内に移りましょう。

 

 

 

 

 

『Model 1897 “WILD BUNCH” Riot Gun Heavy Weight  Version 2 Model Gun』

 

 

 

 最後の西部劇と言われた傑作映画『The Wild Bunch(ワイルドバンチ)』(1969)に登場するライオットガンをイメージして製作した新モデルがついに登場です!

 20インチ銃身の「Riotモデル」をベースに、作中で主人公のひとり「ライル」が使用していた仕様を再現。前方スイベル位置の違いだけで 「ダッチ」仕様への変更も可能 という、ファンにはたまらないポイントを押さえています。

 シーンによって銃が変わるのは、昔の映画の御愛嬌ですが、基本的には最終戦で使用されたものをイメージして製作しました。

 

 

 前方のスイングスイベルも横からマイナスネジで止めてあるだけなので、緩めてずらせば、シーンに応じて再現できます。

 

 

 グリップ後部もスイングスイベル付きです。トレンチガンと同じですね。

 

 本作は ヘビーウエイト仕様 によってABSモデルより約500gアップ。
樹脂特有のしなりが消え、実銃に近い剛性感が魅力です。表面には荒目ブラストを施し、さらに木製ストックは使い込まれた風合いの特別仕上げ。Ver.2ならではの安定した発火とダイナミックなアクションも健在です。

 

 映画DVDをお持ちの方は、ぜひモデルガン片手に鑑賞してみてください。

 

 そうそう、こんなアクセサリーも同時に発売します。

 


 「M1897 ver.2 モデルガン用の金色アルミショットシェル」です。

 

 

 弊社スタッフが試作したところ仕上がりが非常に良く、そのまま製品化となりました。

 

 実銃用は真鍮(ブラス)製ですが、試作したところモデルガンで使用するには重すぎて飛びが悪く(ボトッと落ちるような感じ)、さらにコストも高いのが難点でした。

 

 そこで、アルミ製で製作し、金色のアルマイトを施しました。

 この仕様により、軽量化と扱いやすさ、そしてメンテナンス性のバランスが取れた商品に仕上がりました。

 

 今月発売のライオットモデルはもちろん、M1897 Ver.2 系であればトレンチガンでもソウドオフでも使用可能です。

 M1897本体の生産に合わせての発売となりますので、お見逃しなく。

 

 

 

『SIG P229 “.357SIG” Evolution 2 Warm Silver Coating  ALL Heavy Weight Model Gun』

 

 

 

 SIGの名作「P229」のニッケルメッキ仕上げモデルをイメージした、特別なシルバーモデルが登場です。本作は スライドもフレームもオール・ヘビーウエイト仕様。(バレルは別)
 ABSメッキモデルではどうしても出せない重厚感と質感を追求し、人気の「ウォームシルバー塗装」で温かみのある“リアルな銀色”を再現しました。

 

 P229開発時点でスライドにも使用されているステンレス素材は当時、一般的になりつつありましたが、美観を重視する人も多くファクトリー製でサテン仕上げのニッケルメッキが施されたモデルも少量生産されていました。今回のモデルは、そうしたニッケルメッキ仕様のP229をイメージしたオールシルバーモデルのモデルガンです。

 

 

 そしてカートリッジはタナカ唯一の「.357SIGタイプ」。特徴的なボトルネック形状は実物同様で、内部構造はEvolution2系。さらに4つ穴の「快音トップ」も標準装備し、発火音の迫力も抜群です。

 

「シルバーモデルが好きな人」、「SIG好きな人」、「重いモデルガンを愛でたい人」

 

どの層にも刺さる一本に仕上がっています。
 

 

『S&W M60 Chiefs Special 3inch Version 2.1 Stainless Finish Gas Gun』

 

 

 タナカの人気シリーズ Jフレーム の新作として、ついに「通常バレル」の3インチモデルガスガンが初登場!

 実はモデルガンでは製作していたのですが、ガスガンは作っていなかったんですよね……パフォーマンスセンター3インチモデルはあるのにノーマル3インチがないという謎状態でした。
 

 実銃では携帯性と命中精度を高いバランスで両立した評価の高いレングスのモデルです。ステンレスモデル特有の「マットシルバーの質感」をタナカ独自のメッキ技術でリアルに再現しました。

 

 「S&W M60 ガスガンシリーズ」に限り、Version 2 にて“グリップウェイト装備”と“内部メカのバージョンアップ”を実施し、その後さらに“外部刻印のリアル化”を段階的に行いました。これらの変更を反映したモデルを、便宜上 「Version 2.1」 としています。(弊社の場合は、機種ごとにバージョンが決まっているので、v3が最新という訳ではありません。ややこしいですよね。スタッフも間違えるときあります)
 

 このようなマイナーバリエーションも追いかけて忘れずにモデルアップしていきます。

 

 

 

あとは再販2機種のご案内です。

 

『S&W M19 2.5inch “Combat Magnum” Heavy Weight  Version 3 Model Gun』

 

 

 名作「M19」 の「2.5インチモデル」がHW Ver.3が再生産です。

 昔はそんなに人気がなかったモデル(売上的に)なのですが、近年になってKフレーム系では、人気が上がってきたスナブノーズリボルバーの名作です。

 3年ぶりの再販ですので気になっていた人はお見逃しなく。

 

 

『COLT PYTHON 6inch “R-model” Heavy Weight Model Gun』

 

 

 先月再生産モデルから順当にバレルレングスが伸びて6インチ R-model パイソン モデルガンも再生産です。
 美しいシルエットとHW特有の重みにより、現代でも圧倒的な人気を誇る一本です。

 こちらも2年ぶりの再販です。

 定番モデルでも弊社規模の生産サイクルですとこれぐらいの間は空いてしまいますので、気になっている方はお早めに。

 

 

 さて、今回のご案内はこんなところです。

 突然予定変更の可能性もございますので、ご迷惑をおかけいたしますがご了承ください。

 

 スタッフ一同、一意専心製作に取り組んでおりますので発売まで今暫くお待ちくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~雑談的なもの~

 

 今回のワイルドバンチライオットガンとアーリーライオットガンは、本当に微妙な差ではありますが、モデルアップという形になりました。

 その裏には、某AM誌ライターである「某オセロットの中の人」から猛烈なプッシュがあったとか、なかったとか(笑)。

 

 今回のモデルアップに直接関係があるかはともかく、弊社スタッフには映画好きが多く、映画をモチーフにした銃をよく製品化しています。その際、昔の映画でよくぶつかる問題が、時代設定との「統合性問題」です。

 

 つまり、映画の舞台となっている時代には、登場させている銃が本来存在していない――ということがしばしばあるのです。

 昔はおおらかでしたが、最近は視聴者の目も厳しくなり、時代考証がしっかり求められるようになってきました。

 

 例を挙げると、黄金期の西部劇。劇中ではSAAが使われていますが、実際に使われているのはWW2戦後の再生産モデル。作品の主な時代は1860年代から1890年代頃なので、時代考証的には2ndモデルが登場するのは本来おかしいわけです。(もっとも、今では“暗黙の了解”になっています)

 

 また、プロップガン(小道具銃)として利便性を優先した結果、“本来あるべき銃”が使われないケースもあります。

 これも例を挙げると、かつてハリウッドではM1911を登場させるシーンで、作動性の良さやコストの低さから、スペイン製コピーの「スター・モデルB(9mm)」が盛んに使用されていた時期があります。

 本来、作品が表現したいのは「当時の1911」なのでしょうが、実際に使われていたのは“コピー品”。

 

 ではモデルアップするならどちらを基準にすべきか……という悩みにもつながります。(※弊社が1911を作るという話ではありません。あくまで例です)

 

 こうした『旧作品のジレンマ』は、最近はあまり起きないように思われがちですが、ハリウッドでは件の事故以降、実銃ベースではない「Non Gun(ノンガン)」が推奨され、専用ブランクガンが使われるケースが増えてきました。

 

 その結果、「この時代ならこの銃をイメージしているんだろうけど、劇中で使われているのは別物」という『Non Gunのジレンマ』も増えています。

 

 そう考えると、ハリウッドアクション全盛だった90年代に育った世代は、とても恵まれていたのかもしれません。

 「ダイ・ハード=Beretta 92」のような、アイコン的な構図は今後ますます減っていくのかもしれませんね。

 

 そう思うと、日本国内はモデルガン前提の文化がある分、ある意味恵まれているのかも……?

 

 「ハリウッドさーん、Non Gun として弊社モデルガンはいかがですかー?」

 

 そんなことをつい考えながら、映画系新製品のPR文を書いています。
 また近々、発表できるよう頑張ります。

 

 今回はこの辺で。
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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